HMV安売り、ZERO−ONEの思い出、コモン新作

 仕事は6時過ぎに終わる。ipodをシャッフルで聴いてたら、ルーツ・マヌーヴァのセカンドの曲が流れてきて、UK土着のレゲエ寄りのトラックとマヌーヴァのラップというかトースティグがすげえ良いじゃんと盛り上がる。彼の新しいアルバムが最近出たらしいのだが、立川のHMVでは発見できなかった。まあしょうがねえやと、適当にヒップホップの棚を眺めていたら、忘れていたコモンの新作が目にとまって購入をすることに。BE
 続いて寄ったジャズコーナーでは、¥1090セールと銘打って、ダンボールが7〜8箱置いてあった。考える前に本能的に飛びつき、中身をせっせと漁る。マッコイ・タイナーの「Real Mccoy」とジャック・マクダフの「Down Home Style」、「セロニアス・モンク ストレート・ノー・チェイサー [DVD]」(¥680)を購入。  
 店を出たらなんだか小雨がぱらついていたけど、自転車に乗って家に帰る。
 また、橋本真也のことをボーっと考えてみた。自分はプロレスは好きだが、会場まで足を運んだのは、生涯2回だけ。就職したときに同期の人に誘われたのが1回目で、それは後楽園ホールでのFMW。で、2回目が、橋本の団体ZERO−ONE。3年前の両国国技館だったかな?橋本真也は、元極真カラテの小笠原と異種格闘技戦っぽいことをやってた。
 その日のメイン、小川直也ザ・プレデターの金網デスマッチが終わったあと、外国人勢がリングに押しかけてきて橋本や小川との乱闘が始まったときの会場の盛り上がりは忘れられない。客席みんな立ち上がって、「破壊王!!」とか「オーちゃん!」とか叫んでいた。プロレスの醍醐味は試合にではなくこういうところにあるんだと初めて分かった日だった。 そこで橋本がマイクで、「おい、今度は日米戦争だぁ!」とかそんなこと叫んでたかな?いや、なにも言わなかったかな?忘れた。ただ、小川直也がその何週間か後に「LEGEND」という総合格闘技のイベントを控えていたので、そのことで橋本が「みんなぁー、小川を応援してあげてください!」とリング上から最後に呼びかけていたという記憶はある。で、締めでの小川直也の「俺たちZERO−ONEはどんな圧力にも負けません!」というマイクアピールにちょっと感動したこともよく覚えている。
 当時のZERO−ONEに対するプロレスファンの期待はかなり高くて、「失われた昭和プロレスのファンタジーがこのリングにはある」なんてこともたしか言われていたような。小川が言うところのなんらかの「圧力」(新日本・猪木関係から?)に屈したのか、飽きられたのか、その後、ZERO−ONEは残念ながら凋落していく。
 家で、コモン新作「BE」を聴く。想像していた以上に良い。シンプルな音だと思うが、ストイックで深いビート。話題になったジョン・レジェンドはピンとこないのにこのコモンのが好きなのは、内省的な暗さがそこにあるから。もうちょっと聴きこまなければいけないが、前作の飛び道具全開路線よりも、今回のかなり好きかもしれない。