駅前のユニオンでジミー・スミスの「Seed」を中古CD¥700で購入後、国立ノートランクスへ。今日のライヴは林栄一(as)&井野信義(b)のデュオ。
 ああ二人とも好きだろうなあというミンガスの、「Better Get It In Your Soul」を演奏していたセカンドセットも良かったけど、ファーストステージも相当凄かった。
 冒頭から40分以上に及ぶインプロヴィゼーション。アルコとピチカート奏法を流れに応じて的確に使い分け全体のリズムを構築する井野信義のウッドベース。その音の繊細さには一種の心地よさもあるが、ときおりふと登場して予定調和をぶち壊すパッセージの鋭さが思いっきりパンクでアウトだったりする。ツボを押さえつつ決して安易に心を許させないヒリヒリした音楽。この人のベースはほんと油断できない。
 で、林栄一だが、音楽の傾斜が今日はどこかゆったりしていた。井野と共に大きなメロディを紡ぐといった雰囲気と言ったらいいだろうか。いかにもなあざとさがなく、静寂からジワジワと必殺のブッギョブッギョのフリークトーンを放出しカタルシスをつくるところが、ホント相変わらずかっこよい。
 家帰ったのは0時過ぎ。妻から「今日、報道ステーション本田竹広の特集やってたよ」と聞いて、ショック。誰か録画してないだろうか。