テレビを消して部屋にあったCDをかける。エリントン&ホッジズの「Side By Side」、宮沢昭シー・ホース」、「竹内直 Live at Star Eyes Featuring 後藤浩二」、「ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル+2」、アート・テイタムのソロ。それらのアルバムから1〜2曲ずつを聴く。
 テイタムのソロもいいんだけど、パウエルのソロもちょっと凄いなあ。まさに音にとらえられるというか、ジッーーっと部屋の床を見つめたまま少し固まってしまう。そしてニヤッと笑ってしまう。傍目から見たらあきらかに気持ち悪いだろうなあ、この光景。
 何度も書いてるが、「ジャズの本質=ビ・バップ以降」という自分の中でのガチガチな図式が少し崩れている。言い方を変えると、今はビ・バップの起きた辺りまでのジャズをしっかり聴いてみたい感じ。
 そういえばアマゾンで注文していた「クロニクル 20世紀のポピュラー音楽」「ポピュラー音楽の世紀 (岩波新書)」が今日届いていた。まあなんというか、30歳にしてミュージックマガジン史観に染まりつつあるんだろうか。ロッキンオンに青春を捧げていた観念的な10年前の自分が懐かしい。