さて、そんなモンク・スタンダードを持つ自分的には、先日吉祥寺サムタイムで聴いたドイツのピアニスト・ワルター・ラングさんの演奏はそのクセのなさに、うーん、もの足りねえかもと一瞬思いかけた。しかし、例えば日本の民謡や宮沢賢治作の歌を彼が弾くとき、そこにある日本的情緒とはまた違うヨーロッパ的硬質感は印象的で、その硬質感があることですごく優しい音が生まれていたことがなんだか不思議だった。室舘彩さんの歌もおそらく初めて聴いたのだが、声のいい感じの低さがユニークだなと思った。渋さ知らズで唄っている方なんすね、初めて知った。
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