伊武雅刀や試聴の感想や

夜は国立ユニオンへ。その後飲みに行くかということになったが、飲み屋どの店も全て「満席です」とのこと。忘年会真っ盛りだよな今日は。しょうがないんで、とんかつ屋でビールを飲みながら夕飯。そこで朝日新聞の夕刊を読む。紙面には大槻ケンジと姫野カヲルコの対談や窪田晴男のコラムなどが掲載されていた。


家帰ってまたビールを飲みながら、フジテレビの「白い巨塔スペシャルを見た。何ヶ月か前に見た昔の「白い巨塔」(田宮二郎・主演)と比べると、なんか落ち着かないというか、秘めた狂気がないというか・・・。あの田宮ヴァージョンで出演していた俳優ってけっこうもう死んでる人が多くて、そんなことを思いながらこの前は見てたから多少色眼鏡というかそういうのはあったにしても、重厚感・存在感がなければいけないはずのベテラン陣が新ヴァージョンは特にだめなような気がする。そんな中、伊武雅刀だけはなかなか気持ち悪くてよかった。あの頭とか目とかかなり来てるよなあ。クレジットを見てたら、このドラマの音楽担当って加古隆だったんだ、へえ!


話戻って、ユニオンでなんとなく試聴した日本ロックコーナーのROSSOと東京事変、両者とも、うーん・・・という感じで。元フリクションのメンバーも参加してるらしいROSSOの重くギスギスした音質は好きだが、ヴォーカルの歌うメロディにバンドが引っ張られてしまうのがどうもなあ。「歌もの」になってしまうことでソリッド感とグルーヴ感を失ってしまうというか。東京事変は、逆にむしろもともと歌がメインというスタンスだからいいんだろうけど、それゆえにそのつくりもの感に笑えなければいけないのだが、なんか変に本物のロックやるんだ!という音に対しての生真面目な拘りみたいなところがあって、それが聴いていて苦しくなる。