休み。夕方ぐらいまでずっと家にいて、①バド・パウエルの「アメイジングVol.2」、②富樫雅彦加古隆「ヴァレンシア」、③板橋文夫「YU」、④Craig Tabornの「Junk Magic」、⑤近藤等則・IMA「東京薔薇」、⑥シゼル・アンドレセン&ブッゲ・ヴェッセルトフトアウト・ヒア、イン・ゼア」などを聴いていた。
この前も書いた④のCraigさんって、カール・クレイグのインナーゾーン・オーケストラでも参加しているということを、新星堂で売ってた日本盤の帯で知った。へえ。
で、その新星堂で先週買った⑥。ノルウェイの新興ジャズレーベルJAZZLANDを主宰するブッゲさんとノルウェイのヴォイス・インプロヴィゼーション界では有名な女性アーティスト・シゼルさんのデュオ。大雑把に言えば、エレクトロニカなトラックに高低・左右と動きまわる声が絡んでいくという趣向。しかし実験的かといえばそうでもなくて、それはJAZZLANDのカラーなのかもしれないが、けっこう分かりやすいトラックが多い。書いていてふと思い出したが、以前id:dorhamさんの家で聴かせてもらったブリジッド・フォンテーヌとアート・アンサンブル・オブ・シカゴの「ラジオのように」となんかイメージ的に似てるかも。それと2002年の作品ということもあってか、その前年に出たビョークの作品をところどころで連想する、文脈は違うのかもしれないが。ただヴォーカルの表現力に関してはビョークよりはまったくシゼルさんの方が上、というか僕は好み。どうもビョークのキャラクター重視路線って鼻につくのだ。ビョークのヴォーカルがなければ、彼女のアルバムって好きな音なんだが。
で、ブッゲ&シゼルに話を戻すと、ニール・ヤングアフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」の「バーズ」をほとんどコピーみたいな感じでやっていて、これがなかなか良い。淡々としたブッゲのエレピをバックにしたシゼルのここでのクールなヴォーカルは、まるでジョニ・ミッチェルのようだ。
17時過ぎにバスに乗って立川駅まで。南口の焼肉屋でK氏と2人で飲む。3年ぶりの再会で、なかなか盛り上がった。奥さんの具合があまりよくないらしい。年内、もう一度再会を約束して8時過ぎに別れた。国立ユニオンでCDを買って、タクシーで家に帰った。