ここ二日間は友部正人の「シャンソン」が自分の頭の中に鳴り響いていて、仕事中でも思わず口ずさんだりするぐらいだ。6日(日)のライヴでのあの曲の演奏は本当に感動的だった。吉祥寺スタパでの、新作「何かを思いつくのを待っている」発売記念ライヴ。新作からでは「Dのブルース」、「羽をむしられたニワトリが」この辺りがグッとくる。「笑っているのかと思ったら泣いていて/泣いているのかと思ったら笑ってた/自画像ばかり描き続けたぼくを/君は本当は怒っていたのかもしれない」(Dのブルース)。内面の深いところでまだ形にもならず放り出されている言葉をつくるための要素、それらをうまくまとめて美しく深くそして情熱的な言葉として友部さんは紡ぎだす。
ライヴでは初めて聴いた「海が降る」もよかったなあ。もう今日は酔っ払ってるんで書かないが、しつこくこの日のスタパの「シャンソン」のことを言うと、「季節がワッサワッサと過ぎたああ!」という友さんのシャウト、そしてディランの「ハリケーン」の曲調とも通ずる素晴らしい楽曲。これはもう思い出すたびに泣けるし元気出るし泣ける。