仕事。寝不足のためか、なんか疲れた。明日も夜まで仕事。おそらく来週の連休中も一度は職場に出なければならないだろう。
まあ今日寝不足の理由は、昨日家に帰るのが遅かったからなんで、自業自得なのだが。昨夜は新宿ピットインでライヴを聴いていた。新宿を出たのが23時半過ぎで、家着いたのが0時半。しかもライヴ終わってから新宿でとんこつラーメン食べて、家帰って酒飲んでというまったく健康的ではない生活だった。
さてピットインの昨夜のステージでは板橋文夫林栄一のアルバム発売記念ライヴが行われた。両者とも大好きな僕にとってこの共演がすごい楽しみだったのは言うまでもない。今年の1月のアケタでの板橋さんのソロ、そして2月にグッドマンで聴いた林さんのソロ。この2つのライヴは今年の僕の上半期のおそらくベスト5に入るだろう。
で、初めて聴くこの2人のデュオ、ファースト・セカンドステージ通して全体的には、①ドシャメシャなピアノに循環奏法のアルトが絡んでひたすらうねっていくというハードなフリージャズ、そして、②板橋さんの弾く叙情的な旋律に林さんのアルトが深い響きをもって呼応していくという歌もの。この2つのパターンが混在して無骨に鳴り響く、そんな印象だった。
セシル・テイラーよりもアーマッド・ジャマルよりもダラー・ブランドよりもマッコイ・タイナーよりも板橋さんのピアノは力強く叩かれそして情熱的で、こっちの心を相変わらずやたらと熱くしてくれる。よく考えりゃあ俺、今年になって板さんのライブ聴くの4回目なんだよな。特にこの日のピアノはいつも以上に集中力があり無駄がなかった。
そして林栄一さん。何が素晴らしいかと言ったら、そのアルトの音色だ。音の多様な変化というよりも、さまざまな感情や感覚や思想が一瞬にしてひとつのトーンで表現されるという場面を目の当たりにして、もうほんとびびったよ。会場で買ったCDを家で聴いたんだが、やっぱすごいわこのアルトの音。この新作「林栄一×板橋文夫」の中では名曲「FOR YOU」がほんとに感動的だが、この夜のライヴでは「七夕」という曲の中盤から後半のあたりに持ってかれた。