職場には9時ごろまで。土日が休みでよかったなあと心底思える、なんか忙しい今週。同僚が急遽入院したりということもあって、仕事はなかなかいっぱいいっぱいであった。
行き帰りとCDウォークマンにはマッコイ・タイナー「サハラ」を入れていた。タイトル曲であるラストの23分28秒にもおよぶ大熱演は圧巻だった。かつての山下洋輔風にいえば「ドシャメシャ」的な疾走感とパワー全開のマッコイの熱いピアノはめちゃくちゃ盛り上がるのだが、同時にその演奏はフリージャズの混沌には入らずその前で立ち止まって調和を求めているようにも思える。どことなく情緒と哀愁があるピアノのメロディもそう思わせる要因のひとつだ。ジャケットでも分かるようにこのアルバムではマッコイによる琴が大々的にフューチャリングされている。それは現在の耳で聴くと正直あまり新鮮だとは思えないのだが、微妙で変な空気をこのアルバム全体に与えていることは間違いない。ソプラノ・サックスを吹いているソニー・フォーチュンのいっちゃってないなんとなく丁寧な演奏もトレーンとはちがいこれはこれで味があるとも言える。そういえばこの人、この前出た西海岸オーガニック・ヒップホップ・バンド(?)VUのアルバムにゲスト参加していて、熱いブロウを期待していたら、なんか意外に線が細いというか、しょぼくて肩すかしだったんだよな。
家帰って聴いたのは、吾妻光良&スウィンギング・バッパーズのこれ。正月実家に帰ったときに姉にもらったCDなんだけど、そのとき以来ひさびさに聴いた。いやあ、元気出るわ、日本が誇るジャンプ・ブルース・バンド。「やっぱり肉を喰おう!」