ゴルゴ13にて

sabio2004-03-06

休み。本来であれば午後に立川でなんとなく約束していたことがあったのだが、まったく気がすすまなかったので、急用を理由にキャンセル。午後3時すぎぐらいから国立へ出かける。それまでは家にいてCDを聴いたり、なんか読んだりした。
コンビニで売ってる廉価版のゴルゴ13最新巻「ラ・カルバナル」を読んでいて思わず笑ってしまったシーンがあった。カーニバルを体験するためにリオに来ていたニューヨークの音楽業界人風の男2人組が、そのカーニバルの中のある山車を観ながら話をする場面だ。まあどうでもいいんだが再現してみたい。(ちなみにこの2人は話の本筋とは全く関係ないエキストラ的登場人物)

(トトト・・・タタタタ・タタン・・・ワァーワァァァ・・・バン・シャン・バン・タタタタ・・・、とサンバのリズムが激しく打ち鳴らされ、熱狂的な祭りの様子。そんななか、あるひとつの山車をみながら男2人組、フレディ(右)・ディック(左)が話し出す。)

フレディ「聞いたかいディック?やつら奇妙なリズムをたたくじゃないか!」
ディック「うむ・・・どうせ土着のサンバ・リズムだろうが・・・、なにか背筋にゾクゾクっとくるものがあるな・・・」
(フレディが上着のポケットからメモ帳を取り出し、採譜を始める。)
ディック(そのフレディを見ながら)「盗もうってのかい、フレディ?こんなもの、ニューヨークでやったってあたりっこないぜ!」
フレディ「だが・・・これはハービーやスタンレイが持ち帰ったものとは違う!・・・・・・・・ヘ!?」(と、メモをとりながら突然何か気がつき驚いた様子)
ディック「どうした!?」
フレディ「み、見ろよ!」(と、自分が採譜したメモをディックに差し出す)
フレディ「ボンゴとタンバリンは何の変てつもない4分の2拍子のサンバ・リズムをきざんでいるが・・・・・・・コンガの入りかたが変わっている!こりゃあまるで・・・・・モールス信号だ!!」
ディック「え!?」
フレディ「いや、確かにモールス信号だ!!“B12−F6にて・・・・・・・”“13(サーティーン)発見!”・・・・・・・・これを繰り返しているぜ・・・・・」(と呆然とした表情)
ディック「な、なんだいそりゃあ!?」

ゴルゴ13が狙いまた狙われている敵の組織のボスがこの怪しい山車の中に潜んでいて、ゴルゴを見つけだし抹殺するための指示をここから組織に出しているという設定を説明するために出てくる、ページ数で言うと2ページ足らずのこの場面。コンガのリズムによるモールス信号、そしてそれをひょんなことから気づくニューヨークの業界人、というディティールが実にこちらの心の微妙な部分を刺激するではないか。というか、なんじゃそりゃという突っ込みを決して許さない、男のロマンとドラマに一瞬だけでも浸らせてくれる「ゴルゴ13」。やはりいま一番好きなマンガだ。もうひとつ気になるのが、フレディが言ってる「ハービーやスタンレイ」って誰のことなんだろう?
国立でユニオンに行った後、夜は吉祥寺に行ってユニオンに。