今日のライヴ、5月の記録

 昨夜は職場は23時30分頃出る。雨は半端じゃなかった。1時過ぎに家帰ってきたら玄関のドアを開ける音に気付いたのだろうか、寝室で寝ていた娘がちょうどワーと泣き出す。外で濡れた服もそのままに抱っこをしてミルクを与えてようやく静まった(というか妻が静めてくれた)ので夕飯。と、そこで初めて気づいたのだが、駅から家に帰る途中にあるセブンイレブンで買ったはずのビールなどが袋に入っていない。紙パックのお茶だけしか入っていない。レジのときにちょっとバタバタしたのと、帰り道はこの大雨だから無我夢中で歩いてきて気付かなかったが、店員が入れ忘れたのかな、おそらく。数百円ではあるが無性に悔しいというか腹が立ち、ひとりで夜中愚痴る。

 今日は休み。夜は国立ノートランクスで酒井泰三のサドルレス(酒井泰三(g)吉崎守(b)湊雅史(ds)を聴きに行きます。ライヴ録音のCD−Rは買えるだろうか。また以前貼った動画を貼っときます。このサウンド、大好きです。
 


以下は5月のもろもろの記録。

5月9日(土)

 日中は娘と妻と3人で過ごす。昼飯を食べに15分ほどかけて歩いて野猿街道のラーメン屋「ポパイ」まで。外は異様に暑い。醤油ラーメンと焼肉丼のセットを食べたら汗がダラダラ出る。娘がワーワー言い出したので、急いで食べ終え店を出る。
 19時からスタートの国立ノートランクスでの「ジャズバーで米国ルーツ寄り音楽を聴く夕べ」にちょっと遅刻して参加。DJはいつもお世話になってるid:feelieさん。
 表題だけだと何のこっちゃかも分からない。というか、実際に参加して満喫しといたにも関わらず自分もいまだ客観的な説明をできないのだが(基本知識不足で)、大雑把すぎる印象と感覚で言えば、“現在進行形のアメリカのインディーの尖がったカントリー・シーンの紹介”とでも言えるだろうか。なんか書いた瞬間にイメージをダサくしてしまってfeelie氏にはすんませんだが、かっこいい音楽を発見することができたイベントだったということはほんと特筆します。序盤に紹介された日本のジャズファンにも名は通ってるメロディー・ガルドーとかマデリン・ペルーはとりたててピンとくるものが自分にはなかったものの(悪かねえけど買うまではいかない)、中盤以降の初めて名前を聞くアーティスト、特にREDBIRD、JOLIE HOLLAND、THE GOURDS、LAMBCHOPなどにはグッと耳を引き寄せられた。ルーツ寄りなものよりは、パンクが根っこに感じられるのがやはりおもしろいなー自分は。単に紹介されていないだけでいい音楽・シーンはあるんだということを、feelie氏から頂いたJOLIE HOLLANDの最新作CDを後日自宅で聴いたときに、ジーンときながら実感してしまったのだった。

 イベント終了後に、その日告別式(青山ロックンロールショー)のあった忌野清志郎さんの追悼ということで、マスターの村上さんがCDをかけ、来店していたお客みんなで聴く。
 一曲目の「わかってもらえるさ」がよくて泣きたくなってしまった。山形のど田舎に住んでいた20年近く前、RCのCDを聴きながら甲州街道だとか国立だとか、そういった訪れたこともない土地について妄想したものだが、その清志郎の地元である国立で彼が亡くなってしまったという現実を受け止めながら、残されたソウルフルで切なくて愛おしい彼の曲を聴く、そんな日が来るとは。翌日ネットで観て聞いたヒロトの弔辞にも泣いてしまったし、他のいろんな人が書いたり喋ったりする清志郎への思いを見ても、失ったものの大きさ・何か取り返しのつかなさといったものをあらためて痛感する。

5月11日(月)

 feelie氏と渋谷の北の家族で飲み。自分の仕事が終わるのが遅くなりずいぶん待っていただいた。話したのは音楽話だが、俺が「結局、ロックがだめになったのは渋谷陽一のせいなんですよ、ロッキンオンが悪いんですよー」とか意味不明なことを叫びだしたあたりで終了。

5月18日(月)

 仕事は早番で7時前ぐらいに終え、そのまま国立へ。ノートランクスにライヴを聴きに。自分は久々に聴く“独断場”シリーズ、この日の出演は小森慶子(as,cl)とゲストに山口コーイチ(p)。この日はじめてじっくり聴いた小森のクラリネットもサックスも、すごくブルースを感じるというか、ブレない芯の強さと黒光りを携えた音だなと思った。おそらく小森の嗜好だと思われるカーラ・ブレイチャーリー・ヘイデンの選曲が、彼女の目指すジャズというのを端的にあらわしているのかもしれないが、昔渋さ知らズ(小森は年末で脱退したそうだ)で聴いた彼女の音のイメージとだいぶ違っていて、個人的に新鮮だった。内省的というか内に探求していくというか。テーマをなかなか吹かないスタンダードALL THE THINGS YOU AREのひねり方がまたおもしろかった。

5月27日(水)

 娘がだいぶ歩けるようになってきた。こちらが食事をしているときたいがい娘はこちらに近寄ってきて邪魔をするのだが、この日の夜はまったくこっちに見向きもせず(この日は妻の誕生日だったのだが)、歩く練習に夢中で、一人で立っては歩き転び、また立って歩きということを繰り返していた。
 日中は立川まで出る。この日入荷していた村上春樹の新作を買った(新作出ることまったく知らなかった)。