今日のイベントと今聴いてるもの

 ★今日開催です。あまり他では聞かないというか、どんな感じになるんだろうと非常に興味深いイベント
  →ジャズバーで米国ルーツ寄り音楽を聴く夕べ

 国立ノートランクスで19時より〜 → http://notrunks.jp/


 話は変わり、ここ1か月は毎日57年から58年ぐらいのジョン・コルトレーン音源を聴いていた。個人的には昨年後半にオーネット・コールマンしか聴いていなかった時期と似たようなどっぷりはまりこんだ様相になっている。プレスティッジ諸作、マイルス・セクステット、モンクとの音源、などなど、コルトレーンについても結局今まで自分は何も聴いてなかったのだと思うぐらい、そこには新鮮な驚きがあったりもする。ただこの時期のコルトレーンの音源、特に中心となるプレスティッジのものは数が多いうえに、ひとつのアルバムに録音時期やメンバー構成が異なる曲が無雑作に入ったコンセプトもなにもない作品が目立ち、時間軸で追っかけて行くにはなかなか面倒くさいのがネック。
 メンバーの力量やコルトレーンとの相性、コルトレーンの出来不出来の波、そしてアルバムの統一性、そういったものをしっかり聴いていくと、「ソウルトレーン」、「ライヴ・アット・ザ・ファイブ・スポット」、「マイルストーンズ」、「セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン」、「ブルートレイン」、「コルトレーン」、「セッティン・ザ・ペース」、と、やはり名盤と言われるものの素晴らしさには納得させられてしまう。日進月歩で成長するコルトレーンのサックスのスピードと性急的な勢いが、そして新しい音楽への探求心が、従来のご機嫌なハードバップ然としたものを凌駕し矛盾を拡げていきながらも、ギリギリに調和しているプレスティッジの名作。そして、話としては理解しているつもりだったものの、こうやって音源をじっくり聴いて今さらながらだが体感できた、モンクやマイルスの音楽のコルトレーンへの多大な影響。特にモンクとの音源はジャズ聴き冥利に尽きる刺激がありすぎる。
 プレスティッジ全部聴いたわけではないが、そろそろアトランティック期に突入予定。