嘘つきだから甘いメロディー知ってる

 仕事は22時まで。23時過ぎに家に着く。娘は風邪はだいぶよくなったが、今度は妻が熱を出してダウンの模様。つくっておいてもらった夕飯を食べた後、ビールを飲みながらパソコンを開いて、ヤフーのニュースを見て、忌野清志郎が今日亡くなったということを初めて知る。
 なんかもう、死んだらだめでしょーって人が死んだときって、驚きとか悲しみというよりも、これからどうしたらいいんだろうと、途方にくれてしまうのが最初にズシンとくる。自分はリアルタイムでRCサクセションを聴いていた世代ではなく、また最近の清志郎の作品を聴いていたわけではないから、客観的には熱心なファンではないのかもしれないが、RCの「シングルマン」と「ラプソディー」、この2枚のアルバムは中3〜高校生の頃ほんとにめっちゃくちゃ聴いた。影響を受けたし、今でも聴くと元気が出る。去年生まれた娘が泣いて寝付かないときは、抱っこをして「雨上がりの夜空に」を歌いながら寝かせるということを何度も何度もやった(他のいろんな歌よりもなぜか「雨上がり」で彼女は一番寝てくれた)。
 いま、アルバム「ラプソディー」のなかのバラード「エンジェル」を聴いた。なんて素晴らしい声で歌うんだろう、と、馬鹿みたいだが、そんな感想しか出てこない。なんかほんとよー、ぜったいまだ死んじゃだめだよなあ、嫌だなあ、もうほんと嫌だ。