10月行ったライヴ

■10月1日(月)怪物ライヴ・杉並公会堂小ホール
原田依幸 (p) ルイス・モホロ (ds) ヘンリー・グライムス (b)トリスタン・ホンジンガー (cello)トビアス・ディリアス (ts, cl)
「あの伝説のヘンリー・グライムスを生で観れる!有難い!」という会場の雰囲気に正直違和感を覚えた。それを目的で普段はジャズのライヴなんか観ないけど来た、という人も多かったのではとも思う。人にはいろんな条件や環境があるわけだからもちろんそれを頭から否定するわけではないが、そういう人たちが例えば原田さんのライヴをアケタの店に観に行こうってならないのが、何とも歯がゆいし、どうなんだろう?ともやはり思う。それって実はある種の権威に屈しているということではないのか。音楽の現場とは何だろうとも考えてしまった。

■10月2日(火)関内ストーミーマンデイ
酒井泰三(g,vo,) 嶋田吉隆 (dr,) ナスノミツル(b) 
後の24日のは、セカンドセットの後半から行ったので満喫できなかったが、この日は頭から最後まで思いっきり音を浴びた。酒井&ナスノももちろんいいけど、嶋田のドラムの柔らかさ・しなやかさがすごく好きだと思った。体で叩いているというか、ノリが体の中心から身についているというか。泰三さんは9月のノートランクスのアコースティックもすごくおもしろかった。

■10月7日(日)横浜ジャズ・プロムナード
石田幹雄(p)瀬尾高志(b)竹村一哲(ds)    
井上淑彦(ts/ss)田中信正(p)坂井紅介(b)ツノ犬(ds)
ティネカ・ポスマ・カルテット
渋谷毅オーケストラ
板橋文夫オーケストラ
12時スタートの石田トリオでぶっ飛び、渋谷オケで最高のジャズ的カタルシスを得て(びっくりするぐらい良かった)、板橋オケで大団円。普通の人たちがジャズを聴きに来ているという雰囲気が好感持てる。こういうのをこれだけの規模で定着させた横浜ジャズプロはすごく立派だと思う。でなければ、客電がいったん落ちた後再度アンコールに応え演奏された板橋の「フォー・ユー」が、あれだけ感動的なはずがない。

■10月24日(水)高円寺ジロキチ
酒井泰三(g,vo)今堀恒雄(g) ナスノミツル(b) 嶋田吉隆(ds)
2年前に比べ、今堀は酒井側に寄り添った印象。だからなのか、レギュラーグループ的雰囲気も出てきた。当然かっこよい。産業としてのロック業界?が、こういうのを拾えるアンテナをまったく持っていないのはなぜだろう。そんな思いが帰りの電車で頭をかけめぐる。

■10月27日(土)国立ノートランクス
石田幹雄(p)竹村一哲(ds)林栄一(as)

■10月28日(日)国立パワージャズ2007 一橋大学・兼松講堂
石田幹雄(p)竹村一哲(ds)林栄一(as)
峰厚介クインテット
渋さ知らズオーケストラ
27日のリハライヴを通過したのが効果ありで、パワージャズの一組目、石田・竹村・林トリオが言葉を失うぐらい素晴らしかった。ほんと凄かった。ぜひ実際にご覧ください。↓
http://jp.youtube.com/watch?v=TbYWBrdxUqg
二組目の峰さんのサックスはいつまでも聴いていたくなってしまうフレーズ連発でめっちゃくちゃ興奮。身を乗り出してしまう。ラストの渋さではお約束のように盛り上がるのに、峰さんたちのでは寝てしまうってのは、自分の感覚を生かしきっていないという点であまりにもったいない行為だと思う。
ノートランクスの村上さん、主催の皆さんお疲れ様でした。すごくいいイベントでした。ぜひ来年も期待してます。