夢がかなう10月

 仕事。22時前まで。帰りの京王線ipodを聴く。こういう疲れたときはシャッフルに設定ではなくて、ストレートに飛び込んできて自分の胸をうつものを選択するに限る。
 というわけで、ソニー・ロリンズの「Night at the Village Vanguard」の「get happy」のエルヴィンのため息が出るほど生きているドラムソロ、ニール・ヤングRust Never Sleeps」「ヘイヘイ・マイマイ」でのヤングのズダボロでグシャグシャだけど震えるほどの美しさを持つギターソロ、「Sunday at the Village Vanguard」「ALL OF YOU」でのストイックに燐と立っているビル・エヴァンスのダークな輝きを持ったピアノの響き、そしてクロマニヨンズのデビュー曲・ヒロトらしいいい曲だな「タリホー (通常盤)」、そんなところにやられた。氷もほっときゃ流れるぜ。
 「男はつらいよ」全作見ようと思いたって、レンタルDVD現在17作目。はっきり言ってこの辺りになると相当マンネリ感が強くて、なんというかちょっと泣けない。やっぱ1作目が一番おもしろいよなということで、うちの奥さんとも話して納得していて、実際それは間違いないと思うのだが、マドンナ的には八千草薫とか岸恵子とかも俺はよかったな。あとは2代目おいちゃんの松村達雄の演技が光る13作目(マドンナ吉永小百合)。これは泣けた。山田洋次的世界の泣かせかたってあざとくて嫌いだという人も世の中にはけっこう多いのかもしれないが、俺はこういうのに弱い。思いっきり弱い。
 最近はといえば、例えばラーメン屋で新聞読んだり、例えば筑紫さんのニュース見ながら晩飯食べてるとき、「何言ってんだ、安倍!お前みたいな3世ボンボン議員が“再チャレンジ”なんっつっても一つも説得力ねえんだよ!」と遠吠えしてる具合の毎日で、まあストレートアヘッドなオヤジ路線進んでいる。