国立ノートランクス恒例企画、「季刊ジャズ新譜試聴会」。8時スタートということで、その前座として何枚か持参のCDをかけさせてもらった。以下4枚。

①Zé Eduardo & Jack Walrath Quartet「Bad Guys」(Clean feed)
②Sean Bergin「NANSIKA」(DATA)
③スティーヴ・グロスマン「サム・シェイプス・トゥ・カム
秋吉敏子秋吉敏子ソロ・ピアノ(紙ジャケット仕様)


 ①②は輸入盤の新譜。③④は再発。
 ポルトルガルのレーベルからの①。リーダーのエドゥアルドはやはりポルトガルのベーシストで、ドラムとサックスもそれぞれポルトガルとスペインのミュージシャン。そこに加わったニューヨークの個性派ベテラン・ジャック・ウォルラスが相変わらずいい仕事をしている。サックスと共にエモーショナルな吹きっぷりのペット。楽曲はモード主体で、リズムのシャープ感も気持ちよい。②はオランダのICPオーケストラにも所属するベテランテナー奏者のリーダー作(ライヴ盤)。ダラー・ブランドの曲や南アフリカの民謡も取り上げ、牧歌的で演歌的でスピリチュアルな演奏を聴かせる。バーギンのぶっ太い泣きのテナーが日本人の耳によくあうというか。
 ④は言うまでもなく最高として、③でのヤン・ハマーグロスマンの音にもぶっ飛んだ。濃すぎるわ。