本田竹広追悼コンサート・その2

 仕事、9時過ぎまで。帰りはとんでんで夕飯。
 いーぐるHPの掲示板によると、「ジャズ構造改革」、売れてるようだ。あの本については内容的に気になったところがいろいろあって、特に日本のジャズ(ミュージシャン)についての言及部分は違和感があった。一時期(70年代)の日野皓正以外は、一流のジャズとして通用していない、みたいなところまで言い切ってる。中山氏と後藤氏(あるいはジャズ評論の本流)が、日本のジャズを黙殺しているという事実はまあ認識していたが、ここまで堂々と書いてるとなんだかなあと思う。
 例えば、「結局さあ、日本人のジャズミュージシャンはリズムがまったくダメなんだよね」とか、したり顔で人が言ってるとき、とりあえず「へぇ」と答えるようにしている。心の中では、「これはあれだな、“おしゃれなバーでジャズを楽しむ”みたいな価値観と本質的に変わらんな、ある意味ファッション入ってる聴きかただな」と舌を出しながら思っているのだが。いや、判別できる耳を自分が持っていないだけじゃないかと言われればそれまでだが、中山氏や後藤氏が本音として持っていると思われる“日本のジャズはジャズではない”的言説は根拠がよく分からない。偏見に基づいた俗説の類だと僕は思っている。