サッチモ、田村夏樹

 仕事は22時近くまで。
 昨日横浜のドルフィーで聴いた板橋文夫グループの演奏。そのファーストセットのラストでやってたディキシージャズの超有名な曲のタイトルが思い出せない。自分のipodで、ルイ・アームストロングやらファッツ・ウォーラーやらエリントンやらその辺のところをいろいろ探ってみたが、結局曲名分からずじまい。
 それはまあしょうがないとして、その中で聴いていたサッチモの「Hot Fives & Sevens Box」には相当にやられた。1920年代後半から30年代の、アーティストとしてピークにあった時代のサッチモの記録。油井正一が最も愛したレコードもたしかこれだったんじゃなかったけ。バップやフリージャズとはまた違う音楽的刺激がある。個人的には典型的ハードバップなんかよりも、こっちのほうがアンサンブルにも独創性がぜんぜんあるような気がして、とてもおもしろく聴ける。
 と言っても、なんと言っても、サッチモのトランペットに尽きるのだ、結局。ウンチクを語ろうと思っても、この人の音聴いてるともう黙ってしまうだけ。うわあ凄いなあ・・で終わってしまう。