sitting on bottom of the world

 とりあえず土日関係なく夜中まで働いてることが多い今月。今日も11時近くまで。
 帰りのコンビニではビールといっしょに、別冊宝島新日本プロレス「崩壊」の真相 (別冊宝島 (1260))」と美味しんぼとゴルゴ13を購入。なんというか、思考停止的というか、いかにも暇つぶし的というか。
 そういえば先日やはり暇つぶしとしてと思って買った、文庫「ヤクザが店にやってきた―暴力団と闘い続けた飲食店経営者の怒濤の日々 (朝日文庫)」は意外におもしろかった。タイトルそのままの著者のリアルな体験談が、テンポよい筆致でつづられている。一気に読めた。

 額に汗して稼いだ金でうまい料理を楽しむ。そんなお客様のひとときを邪魔する権利は誰にもない。経営者は体を張ってお客様を守りたい。お客様に不愉快な思いをさせてはならない。世間から見れば小さな覚悟かもしれないが、飲食業を経営する限り、私が死ぬまで貫きたい「志」のひとつである。(文庫版あとがきより)


 読んでると、著者・宮本さんも相当に大物で肝が据わっていて、はっきり言ってカタギすれすれという感じもしないこともない。死んだ青木雄二のこととか思い出した。

 家帰って、CDをかける。ビリー・コブハムスペクトラム」(73年)。カチッとしたリズム、ときおり聴こえるギターの凡庸なフレーズは、どことなくフュージョン?という印象も。ただその中でもソプラノ・サックスとトランペットが熱くて、お、かっこいいかもと思ってクレジットを見た。ソプラノはジョー・ファレル、トランペットはジミー・オーウェンス。前者はいいとして、後者はブッカー・アーヴィンの「Heavy」でも吹いてる人だなとさっき気付いた。アマゾンで検索しても、この人(オーウェンス)のリーダー作ってあんまりなさそうだな。
 その後はビールを飲みながら、友人から頂いたCDを聴く。Noahlewis' Mahlon Taits、カナで表示するとノアルイズ・マーロン・タイツ。初めて聞く名前。「Sitting on bottom of the world」という作品。
Sitting on bottom of the world
 月並みな言い方だが、まさに無国籍な音楽という雰囲気。バイオリンやクラリネットウクレレやパーカッションが実にまったりとうら哀しく響く。一聴したときに思い出したのが(使ってる楽器も編成も曲もちょっと似てるからだろうが)、パスカルズ。飛び道具のないパスカルズといった感じだろうか。音の優しさがなんだか染みる。いつも暗く暑苦しいジャズばかり聴いてる人間にとっては、こういう音は新鮮だ。