プーさん、近藤さん

 仕事。9時まで職場に。帰りは駅前の飲み屋で夕飯。あまりにも寒いので自転車は駐輪場に置いたまま、タクシーで帰宅。
 年末年始に自分の実家や妻の実家にいてボーっと考えていたのが、ジャズのエレクトリック的アプローチについてであり、具体的にここ1日2日で菊地雅章近藤等則のことが頭の中を占めるようになってきた。
 歴史的名盤と言われる「ススト」はピンとこないけど、「AAOBB」や「ウィッシズ」は大好き。そんな的ハズレな耳と感覚の自分だが、菊地雅章の長年にわたるエレクトリック路線についての試行錯誤には非常に興味がある。
 特に最近初めて聴いた、菊地が取り組んだ本格的なエレクトリック・スタイルとしては現在のところ最後(90年)だと思われる「AAOBB」の音。「ススト」に比べても泥臭い。そして黒い。シンプルでラフなビートのオープンな感触はジャズというよりは、ファンクを通過したインプロ系のロックと言ってもいい雰囲気もある。(関係ないが、アーシーさを基調としているところそしてプーさんのエレピの凶暴さなどから個人的に妄想するここからの系譜は、後の菊地成孔デートコースではなく大西順子の「フラジャイル」だ。)
 JAZZ TOKYOでの一昨年のニュース以来、エレクトリック方面でのプーさんの目立った動きはなさそうだが、ECMとの契約によって経済的条件が揃えば、新たな展開があり得るのだろうか。そんなことも思ったりする。
 近藤さんについては、ファンサイト(KONDOMANIACS)上でアップされたここのインタビューがおもしろい。
http://homepage2.nifty.com/kondomaniacs/interview00.html
 とりあえず家にあるIMAバンドを聴き直そうと思う。