DVDの感想など

 仕事はなんだかんだで9時まで。途中のコンビニで酒を買って家に帰る。先週末に外付けHDを買ったので、わっしょいわっしょいとitunesに部屋のCDの曲を突っこんでいるのだが、それをしながら寝てしまうというパターンが続くここ数日だ。
 お借りしていたり自分で買ったりしながら、ほとんど観てなかったDVD。昨日と今日でようやく2本観た。両方とも音楽関係で、①ハイロウズThe ★MUSTANG 04-05 [DVD]」②渋さ知らズ行方知れズ [DVD]」。
The ★MUSTANG 04-05 [DVD]
 去年から今年にかけての彼らのライヴ映像を中心に収めた①。盛り上がりが変に断ち切られるような構成にまず不満。このバンドの場合は、ライヴをもくもくと流してくれればそれでほんと十分なのだ。
 最初のほうの「ノロノロ」、マーシーのギターが良すぎる!キース・リチャーズから綿々と引き継がれる、へたうまロックンロール・ギターの世界。「キャサディ・キャサディ」でのボーカルもなんだかすごく切なくてグッとくる。
 後半、「不死身のエレキマン」で、ギターを手にとった甲本ヒロトピート・タウンゼントのように右腕をものすごいスピードでグルングルン回す派手なパフォーマンスがあり、それが一種の見せ場になっていた。観客のリアクションはそれまでにないぐらい「ウォー!!!」と盛り上がるんだが、自分にはピンとこなかった。もしかしたら、あえてパロディとしてやってるのかもしれない。しかし、衝動を演じてる、そんな雰囲気をどうも感じてしまう。
 リアルな衝動なしに、ロックンロール最高!とか言いたくない。
 友人に借りた渋さの②には、なんだかいろいろ考えさせられた。自分の音楽観とか。
 ひとつだけ述べれば、60年代〜70年代的アングラ演劇雰囲気を音楽に持ち込むあるいは同居させる渋さの手法、これが自分はけっこう苦手。違和感がある。
 つまり、音楽そのものではなく演出によってコントロールされたカタルシスってどうなのよ、という話なのかもしれない。アナーキーとかアヴァンギャルドとかパンクとかそういった要素を思想として音楽に結びつけたとしても、それが説得力のある表現になるかは別問題、なかなかハードルは高いのだなあと思う。