ハモンド、結婚式、ハイロウズ

 休み。前夜の酒がまだ残っていて気持ち悪いが、午前はビデオ鑑賞。中古で買ったジョン・ハモンドの伝記ビデオ「John Hammond: From Bessie Smith to Bruce Springsteen [VHS] [Import]」(輸入盤)。戦前のジャズ関連のは思ったほど内容が充実はしてなかったが、雰囲気は伝わる。個人的にはラストの方でのブルース・スプリングスティーンにグッときた。おそらくデビュー前後、みるからに貧乏くさいルックスだが、弾き語りをするスプリングスティーン、すごく瑞々しい。
 夕方からは友人の結婚式・披露宴。二次会で、隣席の友人になぜか浦沢直樹について力説したり、会のほとんどの時間がビンゴという構成を批判したり、あいかわらずうざい自分。
 
 ハイロウズの活動休止についてずっと考えていた。
 
 ニュースを聞いてからなんか予想以上に自分の中にジワジワきてる。
 10年前のブルーハーツ解散のときと違うのは、ヒロトマーシーの年齢かなとも思う、当たり前だが。二人とも40代半ばになろうとしている。月並みな言い方だが、表現者としてもっとも脂がのっている時期。才能と表現欲がハイロウズという枠では収まらなくなってきたのであれば、大歓迎。次行ってほしい。
 何年か前のインタビューで(たしかスヌーザーで)、“10〜20代の人間の中から、価値観をひっくり返してくれるような凄いバンドが、日本ではぜんぜん出てこない。自分らはもうそういう役割じゃないし”という内容のことをヒロトがしゃべっていたことを思い出す。今回ハイロウズをあえて活動休止したことはつまり、いい意味でも悪い意味でも予定調和の世界はもう飽きたということなのかも。そう思うと、なんかすごく楽しみになってきた。