ゴラン、ジョヴァンニ、クリス

 前日は21時過ぎに休日出勤を終えた後、その足で駅前に。翌日(今日)が休みという解放感からか、大量に酒を飲みすぎる。
Proper Introduction to Sonny Criss: Young Sonny
 昼過ぎに起きた。内閣改造についていかにもわざとらしく騒ぎ立てるテレビを見て思いっきり不快になる。気持ち悪いよ。批判精神ゼロのメディア。
 自転車を昨日の飲み屋に置きっぱなしだったことに気づき、夕方に国立駅まで向かう。歩きながら聴いていたipodでは、ブラウズの「アーティスト」から適当に曲を拾った。
 まずゴラン・カジフェシュというスウェーデンのトランペッターの「ヘッドスピン」というアルバムから数曲。何号か前のジャズ批評「トランペット特集」記事でこの人の存在は知った。今度の12月に来日して、ピットインでライヴもやるらしい。基本はチープなビートのテクノ〜エレクトロニカ系のトラックに、柔らかい音色のトランペットがのっかる。どうも生音とエレクトリックが噛み合ってないというかチグハグな感じがして、正直それほどおもしろくないかなと思った。
 次が、ジョヴァンニ・ミラバッシのピアノ・ソロ「Avanti」から。典型的な流行りのヨーロピアンピアノもの。巧いのかもしんないけど、クラシックとジャズの中間みたいな感じといったらいいだろうか、その毒気のなさが退屈だ。無臭の音楽、そんなふうにも思える。
 で、さらに適当にアーティスト名を探る。ソニー・クリスProper Introduction to Sonny Criss: Young Sonny」。アルトだな、ビバップぐらいの時期の人だっけ?それぐらいしか覚えてない、ソニー・スティットと区別がつかないぐらい。実際どんなもんかなあと聴いたら、けっこう好みだった。荒々しいノリ重視な雰囲気とスピード感は、ビパップというよりはR&Bに近いカタルシスをこちらに与える。バラードのときの臭い音がまた良い。(ちなみに、その後パーカーのサヴォイ盤録音ものを聴いたら、やっぱパーカーはすげえビバップすげえとあらためて感動。)
 帰りに国立ユニオンで高柳昌行関連CDなどを買い、本屋で「ボブ・ディラン自伝」を買った。