昨日の続き、マーシー

 つまらないとは書いたものの、「diatxt.〈16〉特集 音を聴く/音をつくる」いくつかおもしろい部分もあった。特に、「純粋な意味での“日本のジャズ”とは、60年代の歌謡曲と70年代のフリージャズのことだ。」そんな内容の大友良英の発言にフムフム。
 日本のジャズがもっとも盛り上がっていたと言われる60年代後半〜70年代前半において、ナベサダやヒノテルやプーさん周辺の王道ジャズと、山下洋輔富樫雅彦らに端を発するフリージャズがどういう関係にあったのか、やはり僕はとても興味がある。
 後者については、例えば「日本フリージャズ史」なんかで現代的な位置づけというか意味づけがなされているが、前者についてのそれに当たるようなものってあるかな。ないよな。アメリカのメインストリーム・ジャズの(マイルスなんかの)流れを正統的に汲んで発展させ、かつ一定売れていた(世間に届いていた)という点でも、本来ならもっと重く意味づけられてもいいものだろうが、今はせいぜいクラブジャズ的文脈でDJがネタとして取りあげるぐらいじゃないだろうか。例えばロックの人たちと同じように日野皓正が当時スターだったなんて聞いても、感覚的にピンとこない。
 今日は休みをとってもろもろのことをした後、妻と吉祥寺で待ち合わせをしてカラオケやら飲みやら。
 久しぶりのカラオケに関しては、90%がブルーハーツハイロウズ。というか、ほんとそれぐらいしかまともに歌えない。妻はどう思ったかは別にして、「ジェリーロール」→「ガタガタゴー」→「64,298〜キャサディ・キャサディ〜」→「ブルースをけとばせ」の順で真島昌利ボーカルものをたて続けに熱唱したときのカタルシス!俺は一生マーシーを追い続けるよと、あらためて決意した31歳の誕生日だった。