マイルス命日特集

 今日はマイルス・デイビスの命日ということで、国立のノートランクスでマイルス特集が行なわれた。
Tribute to Jack Johnson
 仕事が終わった後自転車でノートラに向かい、8時半過ぎに店内に入ったときは「カインド・オブ・ブルー」が流れていた。バップやらクールやらハードバップやらの時期のマイルスの音源はもうすでにかけられてしまったようだ。歴史的名盤(と言われている)「カインド〜」については、キャノンボールのソロ以外で自分がピンとくるところはないなあ、そんなことを思いながらカウンターでまったりビールを飲む。
 黄金クインテットはかなりかなりさらっと通り過ぎてしまい、9時半以降はエレクトリック・マイルス期突入。「マイルス1969」。ショーター、コリア、ジャック・ディジョネットデイヴ・ホランドとマイルスという5人編成のこのアルバムだが、とにかくマイルスのトランペットの音の凄みに圧倒される。去年出たワイト島DVDでも見とれてしまうのは、マイルスのあの吹き倒す姿なわけで、結局俺はマイルスのトランペットの音と雰囲気が好きなんだなと馬鹿みたいに単純な事実にあらためて気付いた。
 その後、「ビッチェズ・ブリュー」〜「Tribute to Jack Johnson」とお馴染みの盤が続く。「ジャック・ジョンソン」のサウンドには同時代のレッド・ツェッペリンなんかからの影響もかなりあると思うよ、イギリス人のジョン・マクラフィンの音なんかはとりわけそうだよねと、カウンターの隣りのお客さんが話されていてふむふむと感心した。そう言われてから「ジャック〜」をあらためて聴くと、これもろZEPじゃん!という部分がたしかに多い。
 「オン・ザ・コーナー」〜「アガルタ」、一応最後は「TUTU」で、0時になり命日特集は終了。