コルトレーンが好きです。

 まあ昨年ドイツに行ったときもそうだったけど、一昨日までいっしょに行ってた韓国でのうちの奥さん、現地でもやはりオール日本語だったよ。何か人に尋ねるときも「あ、すみませーん♪」とか普通に話しかけて、それでそれなりのコミュニケーションをしてる。こっちは単語帳をあくせく調べたりとか工夫してるんだが、彼女はそのへんまったく意識してない。皮肉抜きで尊敬する。
 話変わる。
Meditations
 今年のベスト・ディスクの一枚に間違いなく名を連ねるであろう「Tone Collector」でのトニー・マラビーのぶっ飛んだフリーキーなテナーに触発されたのか、久々に後期コルトレーンを聴こうと思い、三鷹駅前のルノアールで自分のipodに入った「Live at Village Vanguard Again」を聴く。いやあここでのトレーンもファラオもほんとにほんとにすごいわ。
 帰りに、衝動的に国立ユニオンで後期コルトレーン絡みを購入。「Meditations」だ。わー、やっぱすごい!ブギョ、ブギョギョギョギョギョギョー!ブギョブギョ、ブブギョギョギョギョギョギョー!!という咆哮。これは行き着くところまで行った音、退路を断った音だ。これを聴いて例えば、これアウトな変な音だからおもしろいっすねとか、そんな悠長な接し方は今の僕にはできない。思いっきり深刻にストレートに心に突き刺さる。そんなわけで特に避けていたわけではないが、今まで特別な思いいれを持つには到らなかった晩年フリー時期のコルトレーンに急激に惹かれるここ2日間。
 70年代のヒノテルにやられることであらためてマイルスに惚れ直したりもしてるし、結局、巨人・マイルスとコルトレーンはちゃんと通過しなければならないんだなとジャズ初心者にまた戻ったような心境でもある。またやり直すだけだよ。