目的地はアケタの店。この日の演奏は、宅朱美(vo,p)&松風鉱一(as)&杉山茂生(b,g)のトリオ。一部のメンバーの入店が遅くなり、開演は30分遅れとなった。松風さん以外の2人の音を聴くのは僕は初めて。いったいどんな音楽が演奏されるのかとステージに集中する。
 で、出てきたのは、思いのほか流暢で涼しげなボサノヴァジョアン・ジルベルトの曲なんかもやってた。宅さんの優しく凛とした声とは対照的な、松風さんの泥臭いサックスが激情的に爆発したファースト・ステージの後半が自分にとってはピークだった。
 ところで、最近アケタに来るとボサノヴァに遭遇する確率が高いという現象はどう分析したらよいのだろうか?もちろんミュージシャンによってそれぞれ個性の出方に違いはあるのだが、なんとなく興味深い。ミュージシャンの年齢・キャリア(主に50代)と関係があるのだろうか。それとも昔からなのだろうか。