ビーチボーイズ、松風カルテット

 休み。午前中はひたすら寝ていた。レンジフードを使用していることに気づかず、エアコンをつけていた。どうりで冷房が効かないわけだ。
 夕方になって、外に出る。国立NO TRUNKSの月イチ非ジャズ特集に参加するため。今月のテーマはビーチボーイズ。担当は新星堂の武田さん。
 正直、彼らの作品をいままで熱心に聴いたことはなかった。ナイアガラ一派というか山下達郎というか大瀧詠一というか、その辺の人たちがマニアックに愛してる音楽、そんなしょぼい認識。で、今回キャリアを一通り聴いて考えたのが、ビーチボーイズのことよりも、ブライアン・ウィルソンが憧れたフィル・スペクターのことで、なるほどスペクターって偉大なんだなあということだった。音楽の構造は思いっきりマニアックで特殊なんだろうけど、その後のポップ・ミュージックの基礎を築いたといってもいい普遍性と奥深さがそこにある。それと比較すると、ブライアン・ウィルソンの音楽は、なんだか孤独で、世界観が独自。そこがまた魅力であるのだろう。