おじさんの試行錯誤

 仕事、9時まで。Night at the Village Vanguard
 駅前のモスバーガーで待ち合わせのあいだipodで聴いていたのは、ロリンズ「Night at the Village Vanguard」の「朝日のようにさわやかに」。
 今日はいつもとは角度を変えて、ロリンズではなく、エルヴィンの演奏にずっと耳を合わせる聴きかたをしてみた。今までこの盤を聴くときに常に中心・前面にいたロリンズのテナーの存在感をなるべく無視することで、彼の吹くアドリブやフレーズの妙がどうとかっていうノーマル?な捉え方をあえてやめてみることで、見えてくるものがあるのだろうか?そんなオタクで暇なことを仕事帰りのモスバーガーで一人でやってみた。
 結果、これはおもしろい。刺激的だ。もちろんエルヴィン・ジョーンズだからこそということは大いにあるにしても、リズムに焦点を合わせて聴くことが、音楽の立体的な空間を捉えることにこれだけつながるとは。自分がリズム音痴、リズム耳がないということはもともと分かっていた(観念と雰囲気先行型=パンクが音楽的な拠り所だし)。それにしても、ジャズを2年以上聴き続けたと言いながら、実際のところその中の大半の大事なものを俺は聴き落としていたのではないか・・・、そう思ったら、家にあるジャズCDのクレジット一枚一枚見て、ドラマーの名前確認して、それぞれをじっくり聴いてみたい、そんなオタクな衝動がまたまた膨らみ始めた。
 しかしその後、帰り道に酒を飲んで、家帰ってすぐ寝てしまった。