聖☆おじさん買おう

 この前の仕事帰りに立川のHMVでジャズの安売り盤を漁っているとき、店内に流れていたのが電気グルーヴとかスチャダラパーの「聖☆おじさん」であり、そんとき自分の手は一瞬止まったものの、だからと言って新譜コーナーには特に足を運ばず、また結局マッコイ・タイナーだとかジョー・ヘンダーソンだとかカウント・ベイシーの方に戻った。throbbing disco cat
 もともとが原理主義的というか、はまったらそこしか見えないという熱心な信者的資質が強い俺だが、勢いよく燃えるぶん、飽きるのも早い。テクノは1年ぐらい聴いて、ヒップホップは1年ぐらい聴いて、エレクトロニカも1年ぐらい聴いて、あとはもういいや分かったよ、というそんな具合で20代後半を過ごしてきた。幸運にもジャズに関しては何だか2年以上聴いて、まだ飽きてないけど、どうなるかは分かったものじゃない。
 話戻って、電気&スチャの新譜に惹かれるのはノスタルジーじゃないか、健全じゃねえよなだいたい今さらテクノに戻るわけはいかないよな・・そんなことがときどき頭をよぎっていたここ数日。WIREが昨日あったらしいと人様の日記で読んで、ますます悶々しだした。そこで、CD棚の奥の方にあった卓球の「throbbing disco cat」を引っ張り出し、プレイヤーに突っ込む。いやあ懐かしいという感慨と直接的な肉体的快感が一瞬のうちに混じりあって、異常に興奮して、家で妻が寝てるのを横目に踊り出す。団地の5Fの我が家で。音楽は気持ちで聴くものだ、ミニマルもエレクトロも俺は大好きだよやっぱり、そんなことが頭の中をグルグル。あきらかに30男としては尋常ではない行動だと思うが、ジャズの辛気臭さにどっぷり浸かっている脳と体が解放されたような気がして、猛烈に楽しい。
 この気持ちを今週水曜の名古屋の大西順子に持っていこう、要はかっこいいかリアルかどうかという感覚だけで、良し悪しを判断しよう。と、強引にそっちに結びつける。
 こんなことをやってる、休日の朝の9時過ぎ。これから都内に出かける。
 それと、嬉しかったのが、体重が70キロきったこと。