ナンノ、ドッグ、菊地、大西、都議選

 10時に起床。日テレ「いつみても波乱万丈」のゲストは、南野陽子。初代スケバン刑事斉藤由貴には思いいれが多少あるが、この人には特にない。ボーっと見ていた。
 その後、妻と連れ立って近くの小学校に都議会議員選挙の投票に。帰りにスーパーで昼飯を買う。
 家に戻って、ご飯を食べながら、「ウチくる!?」を見た。ゲストはハウンドドッグの大友康平。「無理だ!」の頃の初期・爆風スランプには多少思い入れはあるが、ハウンドドッグの音に引っかかったことは、一度もない。まあでも、いつものこの番組からすれば少し毛色の変わったゲストだからおもしろいかもなんて期待したが、ダメだった。トークが致命的に笑えず、テレビの前で気まずさを感じたぐらい。ただ一点、大友康平の叔父が作家の長部日出雄だったという事実だけは、へえ、だった。この「ウチくる!?」の大友康平に、夜に放送された「情熱大陸菊地成孔のは内容で勝ってたと思う。やった、ジャズ万歳。
 夕方から職場へ。22時近くまで仕事。雨が降る中だったが、駅から45分ほど歩いてみた。ipod大西順子をひたすら聴きながら。
 昨夜映像で見た彼女の10年前のインタビューをまた思い出す。手が小さい・指が長くないというピアニストとしての不利な条件をカバーするために、徹底した音楽の研究と練習を積み重ねているんだって言ってたよな、たしか。その結果、この打楽器的奏法・強力なノリという類まれな個性が生まれたのだろうか。そういえば「巨人の星」の星飛雄馬が、プロのピッチャーとしては致命的と言えるある弱点をカバーするために、山にこもったりしてボロボロになりながら、大リーグボール1号を完成させたというエピソードがあったな。ちなみに大西順子は、ライヴ前に「がんばれ元気」を読んで気合いを入れたりしているということもインタビューの中で話していた。
 田舎者でロマン主義者で半端者の僕にとって、“根性”とか“ストイック”とか“懸命”って、ものすごく惹かれる言葉。“天才じゃない自分がプロとしてやっていくには、音楽に全てを捧げなければいけないんです”と述べる大西の真摯な姿勢はグッときすぎるよ。その点で、今日の「情熱大陸」で菊地成孔が、「サックスは上手くならないようにしている」と発言していたのは、シャレだとしても、ありゃりゃ・・・と思ったのだ。
 寝る前に都議選の結果を見てた。自分は、石原慎太郎はほんとに嫌いだし、二大政党制っていうのもかなり胡散臭いと思っている。だから結果にはかなり不満。そしてまわりで投票に行かない人が多いというのも、なんだろうなと思っている。投票整理券が市から送られてきた時点ですぐに捨てたという同じ職場の人には、ほんと驚いた。