トップランナーでの大西(昔の)

 仕事は7時過ぎまで。帰りはラーメン屋で夕飯。コンビニで立ち読みしたりと、ダラダラとした家路。
 家帰って、村上さんから借りた私家版DVDを見る。いいかげん返さないとな、でもこの内容がすごい。大江千里とバレーボールの益子さんが司会をしてた頃の、NHK「トップランナー」。番組ゲストが大西順子という回の録画。演奏そのものは2曲しかないのだが、大西順子というミュージシャンの本質が垣間見える、焦点の絞られた内容。いや、番組の内容というよりはここで大西が語る一言一言が、ものすごく突き刺さるのだ。突きつめている人の言葉は、常に的確で、本質的だ。そして、嘘がない。それは社会的には、けっこう不器用だということになるのかもしれないが。

 以下は、さっき、僕が友人にあてたメールの内容。

 で、大西順子の話に戻ると、彼女が10年ぐらい前に出演したNHKのトーク番組のDVDを見る機会があったのですが、非常に刺激的でした。

 プロを目指す後身のために一言、なんて場面で、大西順子、こんなこと言ってました。

 「まず自らを凡人だと思え、そしてとにかく練習しろ」

 「天才は、たとえば日々接するさまざまな事象からなにかしらのインスピレーションを受け、それを音楽に還元できるのかもしれないが、私ぐらいのレベルでは、そんなことはとてもできない。いろんなことを犠牲にしながら、とにかく音楽に全てを捧げ続けなければいけないんです。」

 「最終的な目標は、死ぬ前に、ああ自分はちょっとでもうまくなったな、という満足感を得ること」

 などなど、予想以上にストイックな発言ばかり。本人もその番組内で言ってたんですが、スポ魂気質らしいですね、この人。タフだけど、ものすごく繊細という印象も受けました。

 いろんな事情があったのでしょうが、そういう人が、5年以上演奏活動を停止していたのはなぜなのか。

 まあそんなことを考えながら、過去の音源を聴いたりしてます。


 「スウィングっていってもいろいろあって、たとえば自分は世代的には、ジェームス・ブラウンなんかもすごい好きで聴いていたから、そういう影響みたいのもけっこうある」なんてことも、ここで大西順子がさらっと言ってて、そのあたりもへえ!だった。


 20日に名古屋で、彼女の演奏に接するために、テンション上げてる最近だ。

 まだの方、この特集読んでみてください。↓

http://notrunks.jp/cdreview/onishijunko/onishi_junko.htm