ブルース・スプリングスティーン
昨日は仕事で御茶ノ水に行ったり、今日は職場に行ったりと、休めない週末。暑いしなあ、滅入る。
茶水に行ったついでにユニオン・ジャズ館に寄る。家に聴いてないのがいっぱいあるから買わないでおこうなんて思ったが、結局中古CD3枚購入。で、ふと目に入ったレジのところにあった雑誌レコード・コレクターズも衝動買い。ブルース・スプリングスティーン特集に思いっきり釣られた。
三省堂では「101人のこの1枚―ザ・ベスト・オブ・ジャズ (CDジャーナルムック―Super disc selection)」という本を購入。評論家や作家や、ジャズ喫茶店主やミュージシャンが、自分にとってのこの1枚についてまじめに書いてる。ミュージシャンでは明田川荘之、大友良英、勝井祐二、藤井郷子、鈴木祥子、大熊ワタルとか。81年にジャズ批評から出た「私の好きな1枚のジャズレコード」という本をもとにしてるらしくて、その本の原稿もけっこう使われている。パラパラ眺めてたら、いまや「渡る世間は鬼〜」のイメージしかない俳優の藤岡琢也が81年に執筆した分も載っていた。新劇青年の頃、藤岡琢也はジャズ喫茶通いしてたらしい。彼が選出してたのはヴィック・ディッケンソン。渋い。
さて、御茶ノ水帰りの電車の中でレココレの小野島大氏の文章を読んでたら、なんだか異常にスプリングスティーンへの自分の思いが盛り上がってきて、週末の音楽はスプリングスティーン漬けに近かった。
当然リアルタイムではないけど、「Born to Run」はもう何百回聴いたか分からないぐらい、高校生の頃、家のラジカセでかけまくった。「サンダーロード」を聴きながら、何度握り拳を握ったことだろうか。うわ、暑苦しい。
同時代のロック、オルタナなんかを聴くようになるのを境に、プッツリと彼の音楽は聴かなくなって、テクノ〜ヒップホップ〜エレクトロニカ〜ジャズを聴いてきたここ5年ぐらいの中ではほんとに接点がなかった。
小野島さんの原稿にあったけど、どうも本国やヨーロッパでスプリングスティーンの人気はかなり盛り上がってるらしく、新作もアメリカ・イギリス・ドイツなど10カ国で初登場1位だって。ちなみに日本では、25位。まあ正直、話題になってない。やはりそのレココレの中で、「日本のスプリングスティーン・フォロアー」ということで取り上げられていたのが、甲斐バンド、浜田省吾、佐野元春、尾崎豊、小山卓治という面々で、最後の小山については聴いたことないし、他の人のも自分はしっかり聴いてるとは言えないんで何とも言えないんだけど、そういうメンツを見ると、ああスプリングスティーンが今の日本の時勢に合わないっつうのも何となく分かる。野暮ったくうつるんだろうなあ。
ちなみに、今日自分のためにつくったブルース・スプリングスティーン・コンピCD−Rの曲名は下記。かなりまっすぐな選曲になった。
①The Ties That Bind
②Night
③No Surrender
④Rosalita (Come Out Tonight)
⑤Candy's Room
⑥Downbound Train
⑦Point Blank
⑧Racing In The Street
⑨The Price You Pay
⑩Backstreets
⑪Bobby Jean
⑫Tenth Avenue Freeze Out
⑬Thunder Road
・・・①⑦⑨→「River」、②⑩⑫⑬→「Born To Run」、③⑥⑪→「Born in the Usa」、④→「Wild the Innocent & The E-Street Shuffle」、⑤⑧→「Darkness on the Edge of Town」
かつてはあれほどピンとこなかったアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」が意外に聴けてびっくり。
そして、DVD「Live in Barcelona/ [DVD] [Import]」は必見。感動的です。