都市黒人の芸術

 仕事。8時過ぎまで。帰りはずいぶんと雨が強かった。
 バスと電車を使っての通勤・帰宅時には読書。ipodはバッテリー交換に出すことにした。
 家に着いて遅い夕飯を食べながら、テレビを見る。TBSでやってた森村誠一・作で三浦友和・主演の2時間サスペンス、あまりのつまらなさに呆れながらもほぼ最後まで見る。ASIN:B00005K0NP
 23時過ぎ頃から、CDを聴き始める。
 昨夜ひととおり聴いた「ブラック・ミュージックの伝統~ブルース、ブギ&ビート篇」、後半のモダン・ブルース、ジョン・リー・フッカーマディ・ウォーターズはほんと久々に聴いたが、当然のようにかっこいい。
 しかし、現在の自分の興味的には、パイントップ・スミスのブギウギに耳が行く。1920年代の録音ながらも、興奮が思いのほか伝わってくる。中村とうよう曰く「8ビートとかシャッフルビートとかピアノの左手のパターンがどうのこうのという以上に、あくまでダンス音楽」。はい、それじゃあジャズ本流では同時代どうなっているのだろうか、と、ファッツ・ウォーラーを聴く。
 いやあ当たり前だが、技術がまったく違うな。ウォーラーのソロ・ピアノ、いい。高瀬アキが入れ込むの分かるよ。シカゴのパイントップが南部の泥臭いどこか素人臭さのある(しかし表現としては説得力ある)演芸だとすれば、ハーレムのファッツ・ウォーラーはいわば「都市黒人」の芸術の匂いがする。
 それでは中西部はどうかと、カウント・ベイシー楽団を1・2曲かける。いや、これも盛り上がるが、今はどうもファッツ・ウォーラーアート・テイタムといったところがやっぱり非常に気になるな。そんなことを田中信正の「ODD OR EVEN」聴きながら考えた。
 話、全然変わって、「ミュージックマガジンの500枚」立ち読みしたが、テクノ・ハウス部門だっけ?選ばれてたの、ほとんど自分持っていたので、なんだかびっくりした。