家帰ってご飯食べた後、かけたのは大西順子のファースト「WOW」。昨日の出勤・帰宅時に95年の彼女がリーダーのクインテットアルバム「ピアノ・クインテット・スイート」を聴いてて、まず捉えられた。林栄一も参加しているこのアルバム。分かりやすいかたちで聴ける彼女の左手の豪快で鋭いアタック、豊かな躍動感は、アート・テイタムやジャッキー・バイヤードに持っていかれている最近の自分の耳にかなりど真ん中に入った。なんだろう、ジャズ的黒さの系譜というか。興奮する。
 それを受けて聴いた「WOW」。大西オリジナルの⑤「ポイント・カウンター・ポイント」、モンク⑥の「ブリリアント・コーナーズ」すげえ。
 この「WOW」が出た93年は、僕は大学1年でロック真っ只中。このピアニストの存在知らなかったし、ジャズというジャンル自体にそもそもまったく興味なかった。NHKホールでのテレンス・トレント・ダービーのライヴ観に行って感動したりとか、ボウイのジギー・スターダストを毎日聴いたりと、そんな年だった。テレンスのライヴ一緒に行ったカッちゃん、いまどうしてるかなあ・・・。