雨が降り出したので、職場に自転車を置き電車とバスを使って家に帰る。ipodをシャッフルで聴いていた。まず飛び込んできたタル・ファーロウのギター、すげえいい。これ、にょりさんに借りたブルーノートの3枚組のやつだ。最近チャーリー・クリスチャンにはまった自分の状況にかなりいいタイミングで入ってきた。この人のなんか買おう。
 次が、マッコイ・タイナー「サハラ」の1曲目「エボニー・クイーン」。ソニー・フォーチューンのソプラノがどうにも軽く聴こえる。それゆえなのか、全体的には聴きやすいが意外にさらりと通り過ぎてしまう感じ。まあ熱い雰囲気はあるが、正直あんまりこない。そんなネガティヴな感想を言ったあとであれだが、吉澤はじめのスリープウォーカーの音って、もろこの辺と似てるなあということを今さらながら思った。いわゆるスピリッチュアルなジャズとかっつうのはこういう音のことなんだろうか。下手したら硬直気味なフレーズやノリ。僕のような幼稚なリスナー的にはもっとキレてくれたほうがおもしろいのになあと物足りなくもある。
 そんなことを考えていたら、ipodからはチャールズ・ウェブスターの「Fox Soup」という曲が流れる。「Born on the 24th July」(写真)というピースフロッグから2〜3年前に出たアルバムの1曲。くぐもった響きのブレイクビーツに、アブストラクトな雰囲気のピアノやシンセやボーカルのウワモノ。音色の選びかたが、絶妙だ。特に後半の4つ打ちのハウスになるあたりからグーッと引き込まれる。やっぱりこういうのも好きだなあ。
 どうでもいいが、クリミネラ・ギターラを聴いた影響か、最近パンクが自分の頭ではときおり鳴り出して、フリクションの曲の一節「考えすぎてやりすぎてぇトゥゥーーマッチ、トゥゥーマッチ」を気づいたらリピートで口ずさんだりしている。