11月に行ったときは思いっきり迷ってしまったライヴハウス・ストーミー・マンデイに、この日は関内駅からすぐに到り着くことができた。こんなに近かったんだな。カウンターに座り、ご飯を食べビールを飲む。「ヨコハマ・ブギー・ナイト」という銘打たれたこの日のライヴ、メンツは、鬼怒無月(g)、酒井泰三(g)、ブギーボーイイクト(g)、佐藤研二(b)、岡地曙裕(ds)。豪華。ブギーボーイ・イクトさんは初めて音を聴く。鬼怒さんは生では初めて。岡地さんは、一昨年に長見順さんのライヴで聴いたかな?

ライヴが始まる。まずはこの日ルックス的には最もキャラ立ちしていたイクトさんがソロで。音がもうギュインギュインいってる、メタリックなブギーだ。ボトルネックがそのスピード感を加速させる。その後リズム隊と鬼怒さんが加わり、イクトさんの空気で演奏は展開。中学のときに60年代のロックやR&Bばかり聴いてそれが根っこにある自分にとって、こういうノリやっぱり反応してしまう。好き。

30分ほどして酒井泰三が登場。リズム隊とのトリオ、そして鬼怒さんが入ってJBの曲やジミヘンの曲などを。サトケンさんの轟音かつ艶と歌心のあるベース、岡地さんのボンゾ+ニューオリンズR&Rとも言えるファンキーなドラムが、腰の据わったグルーヴをつくりだしていた。かっこいい!

後半のギタリスト3人揃い踏みでのブギー・セッション、曲短いかなあもっと行ってほしいなあとやや感じたぐらいだが、3人の個性はすごく出ていたと思う。
特に鬼怒さんとの比較で言うと、やっぱクロいんだよな、泰三さんのギター。それは例えばPファンクがジミヘンから多大に影響を受けた要素やエレクトリック・マイルスが欲したジミヘンの要素ってなんだろうなあと考えたときに出てくるクロさというか。

ちなみに今日12日・国立ノートランクスで鬼怒さんのライヴを聴いたのだが、ますますその思いは強くなった。両者とも素晴らしく個性的だけどベクトルはかなり違う。