自転車に乗りながらのipodでは、ジャッキー・バイアードの「Sunshine of My Soul」やスリープ・ウォーカー「SLEEP WALKER」などを聴く。バイアードのピアノ、ここではもうほとんどフリーに近い。感覚的には、70年前後の山下洋輔にも似た有無を言わせない音楽的説得力がある。ジャズ的な意味で黒いというか。
で、スリープ・ウォーカーだが、新しさとかそういうのを狙った音でないことがなんだか意外だった。コンセプトは歌モノの洗練とでも言えるだろうか。ただ、吉澤はじめのピアノのポテンシャルがその限定された枠を思いっきり飛び出していたりして、それによって楽曲のバランスが危うくなったときに逆になんだか音にすごい色気が出ていて、そこがおもしろかった。