で、ジャズ以外ではディアンジェロの「VOODOO」。なんだか久しぶりに聴いたけど、こんなにかっこよかったっけ?うごめいて、這って、跳ねての本物で王道の太い黒いグルーヴ。もちろんジャンルは違うとは言え、ここ最近の頭でっかちの尖がった系インテリ・ジャズにはないリアルさと艶が「voodoo」にはあって、ほんとに気持ちいい。つっても、これもう5年前の作品だからなあ。耳が止まってるなあ俺、と相変わらずの反省。


まったくうろ覚えなんだけど、2001年ぐらいに出た「マイルス・デイビス―没後10年 (KAWADE夢ムック)」という本の中である人が、「エレクトリック・マイルスの流れというのは今はジャズ界ではなく、R&Bのディアンジェロとかそういうところが引き継いでるんですよ」という主旨のことを語ってたことの意味が、少し分かったような。ついでに「新譜ジャズを聴く」という今年の自分のテーマに沿うかたちで、この「voodoo」にギターで参加しているチャーリー・ハンターの2004年に出たトリオ・アルバムをアマゾンで注文した。