伝統を疑え、豚汁、マイルスDVD買ったよ。

sabio2004-11-26

仕事を18時半過ぎ頃に終えて、向かった先は国立駅前。
まずは、スタ丼の店で夕飯を食べた。ここの新メニュー、豚汁うまいと思う。ユニオンに寄って買い物をした後は、国立NO TRUNKSへライヴを聴きに・・・と思ったら、なんとライヴ明日じゃん。まさかの展開。思い込みはいけない。すっかり今日だとばかり思っていた。
しょうがないんで、駅前の喫茶店でコーヒーを飲みながら、読書。そこで、大塚英志の「<伝統>とは何か (ちくま新書)」をやっと読み終えた。柳田國男は「遠野物語」しか読んでいないきわめて無知な自分にとっては、この本の中盤から最後までをほぼ埋め尽くす柳田論には正直ついていけない。しかし、考えさせられることは多かった。「ぼくたちが『伝統』と信じる習慣や思考の多くは、明治以降の近代に新たにできあがったものだ」(「あとがき」より)。なるほど、「郷土」とか「母性」なんていう言葉を持ち出されるとなにか揺るがない絶対的・普遍的なものと考えてしまうところ、自分にもあるかもしれんなあ。どうでもいいが、小学校では「郷土研究クラブ」なんていうところに属していたことあったなあ、俺。と、思い出したりもした。
さて、家に帰って、ビールをまず飲んで一息ついてから、ユニオンで購入したものをDVDプレイヤーに突っ込む。マイルス・デイビスマイルス・エレクトリック 〜 パフォーマンス・アット・ザ・アイル・オブ・ワイト[DVD]」。
僕のような後追いファンにとっては、エレクトリック・マイルスのライヴ映像がついについについに!みたいなよく分からん興奮が沸き起こる。明日も仕事なんで38分間のライヴ本編(このDVD、ライヴ以外が長いのだ)を一回ちょろっと見た感想としては、美しいけど、意外にドロドロ・バキバキしてねえなあ、マイルスのトランペット。そんな陳腐な感想。ビッチェズ・ブリューのあのトランペットだ。しかし、グループ全体のうなりというのかなあ、映像を伴うとやっぱすげえなあと一瞬放心状態になってしまう。右から聴こえてくる、あれはギターの音かね、それがよかった。グウォグウォギョギョギョっていってて。キース・ジャレットチック・コリア両雄もいるしなあ。明日以降、聴きこむというか、よおく観よう。そういえば、この当時のマイルスの顔もいい。目の輝き、グッとくる。