その後は、ライヴハウス曼荼羅で「福島泰樹・短歌絶叫コンサート」を聴く。パスカルズのロケット・マツさんがピアノを弾いてるということで、どんな感じなのかなあと興味を持って行ったのだが、ライヴが始まると福島さんのパフォーマンスのインパクトに圧倒された。
自作の短歌や宮沢賢治北原白秋寺山修司などの詩をとりあげ、それを朗読というよりは、シャンソンみたいな語りかけ感が強い口調で読みあげ、そして絶叫。全身で訴えかける。
「一生懸命生きてきた人間が60を越すというのは難しいようだね」と沈痛な面持ちで呟き読んだのはここ数日で亡くなった友への追悼詩。1868年ブルガリアパルチザン兵士が母に捧げた詩、死の手前にいる妹への兄・宮沢賢治の切々とした思い、恋と革命に殉じるのだと1960年12月にひっそりとアパートで自らの命を絶った大学生の手記。そして、福島さん自作の素晴らしく純粋で叙情的でソウルフルな短歌。それらに合わせ弾かれるマツさんのピアノがすごく優しい。パスカルズでお馴染みの「走れ小僧」や「ウェディング・ポルカ」も後半では演奏していた。
あしたのジョー」のことや、宮沢賢治のことが、この福島さんの詩歌の世界にはよく出てきて、自分とはそこらへんがすごいリンクした。
特に「ポランの広場」の「バナナン大将まだ来ない!」良かった↓
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