通勤と帰宅時のCDウォークマンではソニー・ロリンズの「ザ・サウンド・オブ・ソニー」と「テナー・マッドネス」を聴いていた。ジャズ日記にも書いたが、コテコテな下世話さやゴリゴリのマッチョな感じやフリーキーな狂気といった(派手な?)要素とかけ離れた、この頃(50年代後半)のロリンズの演奏、素晴らしい。うわ、うめえなあ!というテクニックへの感心と、スウィング感というか体がのせられる感じが同時にきたとき、こちらの心は熱くなるのだが、「ザ・サウンド・オブ・ソニー」にはまさにそんな感じがたくさん詰まっている。で、コルトレーンと共演している超定盤の「テナー・マッドネス」。これもよく言われてるのだが、冒頭のタイトル曲でのトレーンとロリンズのバトル聴くと、当時のトレーンの下手っぴさがかなり分かる。
家では、ホレス・シルヴァーの「フィンガー・ポッピン」とほんと久々に引っ張り出したデトロイト・テクノの重鎮ケヴィン・サンダーソンのベストを聴いた。前者の突っ走り感は下世話ででも最高で、特に3曲目の「スウィンギン・サンバ」のやけくそとせつなさの入り混じり感に触れたらもうぜったい踊りたくなる。