一昨日の夜はそのエーちゃんと妻と3人で国立NO TRUNKSへライヴを聴きに行った。その日は渋さミニちびズのステージ。ベース、ドラム、テナーとアルトのサックスというカルテット編成。昨年から中央線ジャズライヴハウスに暇があればちょこちょこ通っている自分だが、実は渋さ知らズ本隊あるいはその関係のライヴって今までほとんど観たことがない。
で、ほとんど初めて聴いた感想としては、まず非常に分かりやすく楽しい。そんなことはいろんな人が言ってるので書く必要もないかも知れないが、日本的な祭りというか情緒というか、そういう言葉が頭に浮かんでくる音だ。昭和の歌謡曲とか。自分の浅いジャズの知識でちょっと付け加えると、そこにドルフィーローランド・カークやあるいはアイラーのようなハイテンションな変態的・異物的感覚が混じりあっているなあという印象。インパクトと馴染みやすさが同時に存在しているという点で、ロック的とも言える。渋さ的なのかどうか分からないが、2セットの後半の方での片山広明(テナー)のソロは短かったが、すさまじく説得力のあるブロウで、こちらを盛り上げると同時にビシッと締めていたなあ。
さて、この日の渋さミニちびズは常連の方に言わせると、イマイチだということらしく、「良かったっすよ」と無邪気に言った自分の感性に一瞬動揺したが、まあいいじゃん、俺はそう思ったんだよ!とよく分からない逆ギレと開き直りをしてみたりという感じの夜だった。