ipod

午後の会議に必要な資料づくりを午前急いでやる。まあだいたい昨日よく分かんないのに有休をとってる自分が悪いわけでしょうがないんだけど、今日は昼飯食う時間もろくになかった。それで午後は会議続きで夜は結局なんだかんだで9時過ぎまで職場にいた。帰りは風が強くて参った。家に着いたのが10時半。今とりあえず酒を飲んでる。
実は、過剰な宣伝に煽られて去年の年末から絶対買おうと思っていたものが2つあって、ひとつはBOSEのウェストバーグⅢともうひとつはiPodなのだが、遂に昨日その目標が達成された。前者はビックカメラのHPで購入して1月にはもう家にあった。(ほんと音いいよ、これ)。そしてiPodを昨日やっと購入したのだ。買おう買おうとずっと思っていて、昨日休みだったんで、もういけ!と言う感じで駅前のビックカメラにて。
早速ジャズのCDを30枚ほど、iTunesでかたっぱしから突っ込んで、んでそれをiPodに転送・転送。すごくわくわくするなあ、何がわくわくかって、数千曲をシャッフルだよ。つまりよく聴いたかどうかも分からずそのまま放っている状態のモダン・ジャズの名盤、区別もつかんうちに身につかんうちにほったらかしてるモダン・ジャズの名盤を、これにつっこんでとりあえずシャッフルで聴くことで、1人ブラインドができるのだ。ズート・シムズソニー・ロリンズジョニー・グリフィンスタン・ゲッツブッカー・アーヴィンコルトレーンと武田和命を聴いて区別できるか?お前はちゃんと聴いてるのか?と問われるシビアでストイックな世界を体験できるのだ。僕にとってこのiPodを欲しいと思った最大の理由のひとつはそれだ。先入観が取り払わられ、自分の脳の記憶と知識とちゃんと向かい合うことで見出す新鮮な発見。強制的にじっくり聴かざるをえない状況を続けることで、もしかしたらもっといい耳になれるかもしれない。そのためにもっともっと曲をつっこまなければ。
まあモダン・ジャズ以外でもフリーっぽいのも入れていて、ちなみに今日の帰宅時は、エリック・ドルフィーとオリヴァー・ネルソンの共演アルバムの曲がiPodから流れてきて、オリヴァーの演奏のときは誰だろう?と思ってたけど、ドルフィーが出てきて一発で分かった。最初のブギョギョブギョギョギョギョー!という突拍子もない感じで入ってくるアルトでもう持ってかれる。それと、キース・ジャレット「生と死の幻想」の3曲目は素晴らしかったが、聴きとおしても誰のだかわからなくて、確認してへえかっこいいなあこりゃと思った。今のスタンダードやってるよりもこの頃のほうがとても好きだ。ソプラノとテナーとパーカッションが妖しく響き、それでキースのピアノがまたなんか瑞々しいというか。
そういえば、iTunesのデータベースはずいぶんいろんなのをフォローしててびっくりなんだが、今日入れたなかで登録されてないのが2枚あって、ひとつは梅津&原田「ダンケ」ともうひとつはマル・ウォルドロン「マイ・ディア・ファミリー」。なぜかちょっとうれしかった。
CD突っ込みながら読んでる本は、大塚英志「おたく」の精神史。新人類の定義にすごくなるほどと思わされた。