さて、そんな不毛な休日の昼を過ごし、これではいかんと夜はライブに出かける。
荻窪ルースターで、ブルーグラスを演奏する4人組、原さとしとバンジョークラブ。ブルーグラスに特別な関心があったわけではないのだが、パスカルズバンジョーを弾いている原さとし氏が普段はどんな感じの音楽をやってるのかな?という興味でこのライブを観ることにした。
演奏を観て聴いての第一印象はすごい速弾きだなということ。特にバンジョーとアコギのスピードはインパクトがある。バンジョー、ギター、ベース、マンドリンという弦楽器だけの編成で、前半はブルーグラスの古典(?)をやり、後半は客も取り込みながらオリジナルやカバーや日本語の曲の演奏。普段こういう音楽を聴かない自分的には、特に前半のステージで、ストーンズの「ベガーズ・バンケット」での何曲かを思い出したりした。
前半・後半のステージを通じて良かったのは、エフェクトとサンプラーを効果的に使ってのバンジョーの美しく妖しい音の響きが新鮮なスローな曲。それは言ってみれば音響系ブルーグラスといった雰囲気だった。「柴〜栄」というタイトルの後半に演奏されたオリジナルは特に素晴らしく、この曲でのバンジョーのボディを鼓のように打ちながら弾く演奏法は、音楽家としてのルーツが邦楽という原氏独自のものだ。
帰りに博多ラーメンの店で焼きラーメンを食べ、家に帰る。