5曲目とアケタ・オーケストラ・ライヴ

昨夜は納会で、めちゃくちゃに飲む。職場の扉の鍵がかからなくなるなど予想外のトラブルもあったり。まあそれはそれだが、休みの今日は大掃除とかではなく、基本的にゴロゴロ、グダグダと。
今年をあらためて振り返ろうと、居間の棚に山積みにされているCDをランダムに聴く。ほとんど今年買ったもので構成されている山積みされたそれら約4百枚のうち、「左から3番目の下から16番目」みたいに機械的に選んで、そのディスクの「5曲目」を聴くという遊びを1人でやっていた。・・・暗いな。ランダムでチョイスされたのは、ボブ・ディランナット・アダレイジョニー・グリフィンジプシー・キングスOOIOO、リョウ・アライ、谷川俊太郎の朗読、ホレス・シルヴァー、東京ボブ・ディランルー・ドナルドソンレスター・ヤングなど。なかなか新たな発見もあったりした。これって人力iPodとも言えるかね。
さて、その遊びの中で気に入ったホレス・シルヴァー「the jody grind」をCDウォークマンに入れ、国立駅周辺に向かう。駅で明日の新幹線のチケット、奇跡的に取れた!いやあ、やってみるもんだ。キャンセルがあったのだろう。国立のぶぶかというラーメン屋で油そばを夕飯として食し、駅前のユニオンへ。そのあとの予定があるので20分ぐらいしか入れなかったのだが、気合いで8枚買った。新作1枚、あとは中古。
急いで電車に乗って向かった先は西荻窪アケタの店でのアケタ・オーケストラを観るためだ。自分としては、今年最後のライブということになる。ここの日記でもことあるたびに言ってたが、まあ自分的には、ほんと今年はジャズ初心者としての1年だった。アケタの店なんて昨年の今頃知らなかったもんなあ。
フリー、バップ、歌謡曲?などさまざまな要素をちりばめながら、本日のアケタ・オーケストラ(今日は8重奏)はパワーとユーモアと人情全開のステージを展開していた。天才アケタのつくる楽曲、そしてピアノ、どちらも非常に個性的だ。郷愁チックであり、ギャグ的であり、ポップであり、リリシズムであり、それでいて正統ジャズの流れをしっかり汲んでいる本物の音楽。バス・トロンボーンの松本氏の独創的なソロ、津村和彦氏の熱い熱いギターにも大興奮。そして最も印象に残ったのが、「Mr.板谷氏の思い出」での林栄一のソロのすさまじさ。これにはちょっと言葉にできないほど、圧倒される。この悲しく優しい名曲は、亡くなられたトロンボーン奏者・大原裕さんへの追悼として演奏された。
終演は11時過ぎ。家に帰ったのが12時半近く。明日実家に帰る準備をしなければ。