レディオヘッドの今年出た作品

うちの職場の仕事おさめは来週月曜日。したがって今日も午前は仕事。前夜、家で酒を飲みすぎてかなりの寝不足状態のなか、集中力が続かず。昼飯は近くの店で買ったパンを家で食べる。
通勤時のCDウォークマンには、レディオヘッド「Hail to the Thief」を入れていた。エレクトロニカというか、Phonemなんかを思い出すトラックがけっこう盛り上がる。逆にアコースティック色が強い曲はかったるくなる。なんか意外な曲調とも思える、曲の後半にテンポがはやくなってグワーッとハードになるやつとかは非常に良い。
ボーカルのトムについてどうのこうのと言ってレディオヘッドの音楽を捉えたりとか、ロックはこれしかない!みたいなふうに語るのって、音楽まじめに聴いてないのに音楽好きと自称する人にありがちな姿勢なのかなあ、と思う。ブロードバンドがこれだけ普及していて、建前上は選択肢が無数にあるんだから、それに対応した無数の価値観・感性があっていいはずなのに、なんでレディオヘッドレディオヘッドって言うんだろうな。メディアにそんなに従順である必要はないんだからなあ。
雑誌が良いって書いてるから、大手外資系CDショップがプッシュしてるからなんかイケてそうなんて聴き方をする人って実際多いのかは知らないが、そういう聴き方をまっすぐに20代前半までしていた僕がそこから離れたのは、苦しいなあと思ったからだ。振り返ったときに感じる自分の薄っぺらさに。何も蓄積されていない感じに。「それなしでは生きていけない」とか宣言をするぐらいに大切なものなら、自分なりの聴き方を構築しなければだめだ。たくさん聴いて、深く掘り下げて。メディアだとか評論家だとかよくも分からない他人に自分の聴き方や趣味を決めてもらう必要は全くない。
なんて熱い正論を言った後であれだが、あるサイトの企画に、実はこの「Hail to the Thief」を2003年ベストテンの一枚として投稿させてもらった。とてもかっこいい作品だと思う、本当に。
夜は恒例の3人で高円寺忘年会。カラオケあり。