昨夜の久保島直樹トリオ

職場の会議で青梅の宿泊施設へ。朝から講義を聞いて、昼飯食って、午後からまた講義を聞いて、小グループでのディスカッションをして、宴会やって、という1日。泊まらずに帰ってきた。帰りの青梅線ではジョン・マクラフィンとサンタナの共演CD(1971年)を聴く。正直どっちがどっちか分からないんだが、どっちもすごい。ギター弾きまくり。弾きまくりといえば、行きの自転車と電車では酒井泰三の「EAT JUNK」を聴く。④⑨⑬あたりがかなりきた、リズムとギターの音質。
以下は昨日のこと。
休みで、昼間は家でコンピCD−Rをつくったりテレビを見たりしていた。どうでもいいが、ヤワラちゃんのウェディング・ドレス姿を何度も見た。暇だな、俺。
夜は国立へライヴを観にいく。NO TRUNKSでの久保島直樹トリオ。久保島直樹(key)是安則克(b)藤井信雄(ds)というパーソネルで、このトリオを観るのは僕はたしか今年2月以来。
9月にグッドマンでソロを観たときとはまた印象の違うステージだった。モンクのような間のユニークさがうまーい感じで心の琴線にひっかかるのが、久保島氏の魅力かな?なんて勝手に思っていたが、甘かった。この日の彼のピアノは何と言うか悪魔が入っていた。1セットめ最後のオリジナル「レッド・ホット」、そして2セットめ最後のやはりオリジナルの曲。この2曲ともトリオはアグレッシブな音を打ち鳴らしているのだが、久保島氏のピアノには独特な抑制があって、そのために簡単によっしゃあ!と盛り上がらせてくれない。そのかわりじわりじわりとその凄みがこちらの頭と体に染みわたるという感じなのだ。奇妙な感覚だ。後から効く薬というか。2セットめラスト曲で執拗に鳴らされるアジア的(?)な旋律の不思議なピアノのリフ。そして「レッド・ホット」での、ピアノ・ソロが激しく激しく昇りつめ、ついに限界まできたときに打ち叩かれた鍵盤が悲痛に叫んだジュワギャッン!という音。
久保島氏の独自な世界にはまった夜だった。