観念的な毎日

マイルス自伝をついに読み終える。後半で印象に残ったのは、ウィントン・マルサリスとスティングへの悪口、妻シシリーのこと、尻の持病、そんなところかな。それと僕はまだ聴いたことないんだが、復活後の80年代のマイルスってけっこうすごいのかな?と、この後半を読むと思ってしまう。
CDウォークマンオーネット・コールマン「ダンシング・イン・ユア・ヘッド」。笑える。家帰ってマット・ウィルソン・カルテット「HUMIDITY」を聴いたんだが、この笑いの感覚似てるなオーネットに。ソロのはじけかたとドラムのとばし感がとてもかっこいい。そういえば昨日は、渡辺貞夫「ジャズ&ボッサ」のとてもクールな面と内側からあふれ出る熱さに魂をガッチリと捉えられてしまったし、ジャズで充実している毎日だ。
今僕がジャズを聴くのは、ジャズが自分のツボにはまる作品に当る可能性が一番高いポップスのジャンルだからだ、と自然に思えるようになってきた。要するに慣れたのかもしれないが、なんか以前のように「勉強」みたいな気負いがなくなってきた。いい曲だな、盛り上がるな、という自然体で聴けるというか。
しかし、帰りに駅前の本屋で岩浪洋三著「モダンジャズの名演・名盤」というとても自然体とは言えないぶ厚い本を買ってしまった。やはり物事は単純ではない。