いろいろ聴く

家にいた一日。
昨日買ったCDを聴く前に、先週買ったCDでまだ封も開けていないエゴ・ラッピン「満ち汐のロマンス」を聴く。実はこのグループまともに聴いたの初だったが、いいじゃん。聴かず嫌いしていて損したなあ。雰囲気ものには陥らない、演奏の凄みと歌のうまさ。意外にど真ん中のジャズだなと思った。
他には、黒田京子のソロ、エヴァン・パーカーのECMから今年出た作品、サースティ・イアーのブルー・シリーズの、マシュー・シップ新作日本版、そのようなフリージャズを聴いた。
沖至・白石かずこ・翠川敬基の「ヒト科の熊」、これはちょっときてた。ジャズと詩の朗読という70年代の雰囲気、しかしなんというかその異様なテンションに引き込まれたり、置いていかれたりした。
それと板橋文夫の先日発売されたDVD「亀山音楽祭」。これすごいわ、全部はまだ観てないが、「ナイロビ」と最後の「フォー・ユー」。トリオプラス5といういつもの最強グループによる前者の半端ではないエネルギーももちろん圧倒されるのだが、ママさんコーラスの人たちや地元のアマチュア・ミュージシャンもいっしょくたにステージに立って演奏された後者のわけのわからない爆発感がかなり最高だった。「普段聴いたことない音楽でびっくりしたかもしれませんが、こういうのも音楽なんだなあと思っていただければうれしいです。」(板橋氏談)。
ピットインとかに来るようなお客さんとはちょっと違う、亀山市民文化会館に集まった普通の人たちもおそらく大興奮させたものすごいステージ。音楽の前ではすべての人は平等である、そんなどこかで聞いた言葉が頭に浮かんだ。